変化するもの・しないもの
- 小林孝男
- 2016年10月13日
- 読了時間: 1分

町歩きの講座に参加し、富沢駅周辺を2時間ほど歩きました。そこは縄文時代の遺跡、古墳時代の遺跡、そして中世の遺跡等でいっぱいの地域です。同時に、地下鉄南北線の開通(1987年)により、どんどん都市開発が進んでいる地域でもあります。開発にあたっては、まず遺跡調査が行われます。そして調査終了後、そこには近代的なビルや住居が次々と建てられていきます。古代のロマンに浸っている暇などないのです。それが現代です。人間の歴史は垂直方向に積み重ねられながら、絶え間なく変化し続けているのです。
町歩きの中で多賀神社を訪れました。平安時代の延喜式神名帳に登載された由緒ある古社で、仙台で最古の神社とされています。延命と安産にご利益があるとか。鳥居に真新しい立派なしめ縄が張られていました。鳥居の何倍もの高さの樹木の緑と素敵なコントラストを醸し出しています。「いいなあ」と思ったのですが、後で聞くとそのしめ縄はビニール製とか。一挙に興ざめでした。神前には直径10㎝程のたくさんの箍(たが)が奉納されていました。神社の名前にちなんだ奉納物なのか、奉納物が名前の由来になったのか分かりませんが、何百年、あるいは何千年と培われてきた土地の人々の素朴な信仰心は、今も変わることなく息づいていることを感じました。



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