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カワラケに思う

  • 小林孝男
  • 2017年1月19日
  • 読了時間: 1分

 病気を治したい、体の不調を何とかしたいという願いは、今も昔も変わりません。指先にかすかな痺れがあるだけでも、あれやこれや気になり、気分も優れなくなるのが私たちです。現代人は期待を込めて病院巡りをし、昔の人は期待を込めて寺社に願掛けをしたのでしょう。

 延寿院を訪れた際に目にした、延命地蔵堂に掛けられたカワラケ(素焼きの器・写真)や、疣神尊(いぼがみそん)に供えられた平たい小石は、とても印象的でした。現代医学をもってしても解決できないものもあります。それこそ神仏の慈悲にすがるしかないのです。人間は全能であるかのような錯覚に陥ることがありますが、とても小さく、無力な存在であるという一面を、間違いなく持っています。カワラケを眺めながら、そんな思いを強く抱きました。


 
 
 

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