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感性と想像力を研ぎ澄ます

  • 小林孝男
  • 2017年2月22日
  • 読了時間: 1分

 江戸時代の大橋の痕跡を求めて、川岸まで下りてみました。青葉城に向かって現在の大橋の右手に、かつての大橋は架かっていました。水量が少ないこの時期の川の中に、橋脚の土台石となったと思われる大きな石や、ひょっとしたら橋脚の一部かもしれない太い丸太の根元を、しっかりと見届けることができました。

 ということは393年前(元和10年・1624年)、今私が立っているこの場所のすぐ近くに水牢が設けられ、極寒の中7名のキリシタンが殉教の死を遂げたということになります。時の流れを遡れば、私はその光景を目と鼻の先で、はっきり目撃することになるのです。現実に私が目にしている光景は、水鳥が水面に静かに羽を休めるとても長閑な光景です。時の流れの中で、それは確かに真実です。しかし、目には見えませんが、393年前の真実もこの場所に間違いなくあったのです。

 時の流れの中には、たくさんの真実が秘められています。目には見えないそれらの真実を見るためには、感性と想像力を、よほど豊かに研ぎ澄ましていかないといけないのでしょう。


 
 
 

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