バプテストの仙台伝道
- 小林孝男
- 2018年1月17日
- 読了時間: 2分

東北の地に初めてバプテストの信仰を伝えたのは、イギリス人宣教師T.P.ポートです。盛岡、仙台、花巻、柳津、酒田、八戸と、次々に「浸礼教会」を設立し、内地旅行免除という期間限定のパスポートの交付を受け、実に精力的に東北伝道に尽力しました。
Baptist Missionary Magazine(1881年8月号)に収録されているポートの手紙には、仙台のとある神社での伝道の様子が報告されています(険しい丘の上にある古い神社を見学に行き、戻る途中に出会った参拝者の団体に、キリストの福音を宣べ伝えた)。137年前の話です。ある集まりでその手紙を紹介することになったので、それを機にどこの神社だったのかの特定に挑戦しました。候補は青葉神社、大崎八幡宮、仙台東照宮、そして愛宕神社。
神社の特定のために手紙から抜き出したキーワードは、「古い神社」「倒れたままのpillars(柱状の塔)」「お参りの一行」「下り坂での出会い」「神楽堂の軒下」。プラス、これまでの町歩きで得た知識や経験、国土地理院地図電子国土webを使った距離や高度の測定、候補になる神社境内の見取り図、現地訪問。これらの情報をフル回転させながら考察した結果、ポートが伝道した神社は、仙台東照宮であろうとの結論に至りました。なかなか楽しい謎解き作業でした。また、精力的に伝道に取り組んでいた明治時代の宣教師の姿勢やスピリットに触れ、いたく感銘を覚えました。
さて、ポートが仙台初のプロテスタント教会「仙台第一浸礼教会」を設立したのは、1880年(明治13)のことです。場所は二日町。私たちの教会から歩いて6、7分の所です。残念ながら今その場所には、歴史の痕跡を残すものは何もありません。しかし、ポートが伝えたバプテストの信仰は、仙台の地で着実に根付き、今日まで継承されてきました。その様な信仰的土台がこの地にあったからこそ、日本バプテスト連盟による戦後の仙台伝道も、順調に展開したのだろうと想像しています。



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