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しっとりした生命感

  • 小林孝男
  • 2018年5月25日
  • 読了時間: 2分

今日初めての経験をしました。宮城県公文書館で資料を閲覧したのです。100年以上前の学校関係の設立申請等の現物の資料を、一枚一枚めくりながら拝見させていただきました。閲覧申請の書類は、インクが飛ばないよう鉛筆書きです。閲覧室には荷物は持ち込めません。閲覧前には手を洗います。資料を傷つけないように 腕時計は 外します。指サックも使用できません。歴史を証言する大切な資料を扱うには、やはりそれなりのルールがあることを初めて知りました。

 複写申請を書けば、自由にカメラやスマホで資料を撮影できることを知り、ちょっとした驚きでした。蜂屋可秀や鈴木光俊など、一般的にはメジャーではない人物を追っての調査だったのですが、資料の中に彼らの名前を見つけた時は、ちょっと感動ものでした。39枚ほど撮影してきました。ただ、今回の体験で一番心に残ったことは、別なことです。

 私が一番心に残ったのは、保存されている公文書に使用されている「和紙」の素晴らしさです。100年以上たっているのですが、指で触れた感じがしっとりしているのです。「紙が生きている」という感覚です。変色もさほどありません。これはすごいと感心、いや感動しました。今私たちが使用しているコピー用紙に、同じことは期待できないような気がします。残念ながら私はそれを確認できませんが・・・。

 和紙を生み出す技術はすごいと思います。その技術は絶やすことなく、後世に伝承されていくべきです。そして何よりも、長い時を経ても、しっとりした生命感を失わないよう生き方を、私たちも大切にしていかなければならない、そのことを和紙に教えられた思いがしています。


 
 
 

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