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愛は忍耐強い

  • 小林孝男
  • 2019年6月19日
  • 読了時間: 2分

 仙台浸礼教会の信者が、宣教師の仙台定住資格を確保するために設立した私立宮城英学校や私立宮城英和学校について調べるため、宮城県公文書館を訪れ、明治時代の県庁学務課の書類の綴りを閲覧し、必要な部分を撮影してきました。何回か訪れているのですが、その日は珍しく数組の利用者がいました。その中の一人の長髪の青年(20代)は、古い絵図のコピーを入手することが目的のようでした。公文書館で閲覧したり複写したりできる絵図は、現物ではなくラミネート加工された複製品です。それはコピーをしてもらえるのですが、残念ながら公文書館には白黒のコピー機しかありません。また最大でA3用紙ですので、大きな絵図の場合は、何分割かしてのコピーになります。彼はどうしてもカラーコピーを入手したいようで、「どうしてカラーコピーができないのか!」と、アルバイト職員や定年後再任用されたような高齢の職員に食って掛かっていました。結局、自分でカメラで複写することになったのですが、今度は「ラミネートが反射してうまく写せない。嫌がらせでラミネート加工しているのか!」とか、「反射しないように部屋の電気を全部消してほしい!」とか、御託を並べていました。職員は冷静かつ丁重に我慢強く対応していました。大変な時代になってしまったものです。

 自分の思い通りに事が進まないと我慢できずに、すぐに相手に対し攻撃的な言動をとる傾向が強くなってきています。彼らにとって世界は自分を中心に回っているのす。こういった「人種」が、年齢を問わず増えてきているように感じます。かく言う私も、ウォーキング中、横断歩道で歩行者優先ルールを無視して運転しているドライバーに対しては、ガンを飛ばしてしまいます。そして衝動的に怒鳴りつけたくなります。今のところ実際に大声を出したことはありませんが、加齢と共に忍耐力も極度に減退してきましたので、いつかやらかしてしまいそうです。

 「愛は忍耐強い」という言葉があります。今、人間も社会も愛の欠乏症を発症しているのでしょう。これを癒す特効薬はどこにあるのでしょう。一刻も早い服用が必要です。


 
 
 

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