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秋の陽射しの中で

  • 小林孝男
  • 2019年9月21日
  • 読了時間: 2分

 ぶどう狩りをしました。といっても、我が家の小さな庭の一畳ほどのささやかなぶどう棚でのぶどう狩りです。肥料もやらず、計画的な剪定もせず、世話をすることが全くない1本のぶどうの木なのですが、律儀に毎年実をつけてくれます。生命力を感じます。大きなざる山盛りの収穫がありましたので、ぶどうジュースを作って、その生命力のお裾分けに与ろうと思います。

 ぶどう狩りの後は日課のウォーキングでしたが、途中三度ほど小さな生き物との出会いがありました。先ず、2キロ地点あたりで目の前に異物感があり、歩きながら注意を集中すると、眼鏡のレンズのところで黒く小さな物体がゆらゆらしていました。更に目を凝らすと帽子のひさしの部分から糸を垂らした小さなクモでした。私はクモが大の苦手で、慌てて払いのけたつもりなのですが、うまくいったのかどうか。相手も必死でしょうから、ひょっとしたら服にしぶとくしがみついて、難を逃れたのかもしれません。想像するだけで体がゾクゾクしてしまいます。4キロ地点ではミノムシのようなものを、進行方向50センチ先に発見。街路樹の枝から糸を垂らし、ちょうど歩道の真ん中の、目の高さの位置にぶら下がっていました。たまたまとは言え、よく気付くことができたものです。さっと進路を変えてなんとか「衝突」を回避しましたが、いつか必ず誰かとぶつかってしまうことでしょう。5キロ地点では歩道上に淡い黄緑色のウマオイを発見。歩調をうまく調節して踏みつぶさないようにまたいで通過しました。

 色々な「命」を身近に感じた一日でした。植物も小さな動物も必死に生きているのだなあと、秋の陽射しの中で、命のしぶとい力とその神秘さに、ちょっと感動を覚えました。


 
 
 

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